時計台の通りをまっすぐ北に歩いていくと右手に大きな民芸品店ニムポットがあります。
伝統的な織物、木彫りの置物、陶器から、ポストカードやマグネットなど普通のお土産まで手に入ります。私はここで一枚12ケツァールの布袋を購入しました。
ニムポットを出ると、珍しく地方から布を売りに来ている女性が英語で話しかけてきました。
ここでは英言葉の問題もあるからかもしれませんが、アジアや中東のように通りで客引きにしつこく絡まれたり、買うまで追いかけられることがまったくありません。穏やかな国です。そこで、その女性はケツァールの模倣があしらわれたテーブルクロスを見せて、oneI dollar one dollar といってきました。
グアテマラでこうやって話しかけられたのははじめてだったので、適当に見ていると、見たからに貧しく、現金収入の機械を求めて子どもを連れて布を売りに来ていることがよくわかり、せめて一枚でも買ってあげようか、という気になってきました。
たくさんの生地の中で一枚、気に入ったのがあったので見ていたら、また、this is one dollar. と。一ドル?と思いながら手にとると、模様の説明をしながらthis is one dollar for you.と。。。
でも、なんかおかしい。ニムポットで買った袋はそのクロスの10分の一くらいのサイズなのに12ケツァール。一ドルなわけはないはず。
で、これほしいんだけど、いくら?と聞くと、突然30ドル、と。
え?1ドルって言ったよね?と聞くと、機械降りスカーフを見せてthis is one dollar. This is hand made. This is 30 dollar. と。
突然、英語ができないふりをはじめました。
この瞬間、非常に悲しくなり、一気に買う気がなくなりました。さっきまで片言でも英語であれこれ説明していたのに、突然英語ができないふりをして、説明をごまかそうとしはじめた女性。
正直30ドルではないことがわかっていても、30ドルで買ってあげることはできたし、それで収入になるならという気もしましたが、やはり騙しながら商売をするのはよくない。しかも、吹っ掛けるだけでなく、嘘をつくとは。
高いので要らないとは言うと20ドル、10ドルとどんどん値段が下がっていきましたが、もうそういう問題ではありません。
嘘をついてまで売ろうとしなければ、伝統織の魅力で商売ができるだろうに。。。
一見穏やかな町の別の側面が見えた気がしました。
ちなみに、こんなおもしろい工芸品も売られています。買ったら持ってかえるのが大変!
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